トップページ > ボディケア・スキンケアにお役立ち フェイシャル基礎知識 顔のしわ・たるみの原因

加齢とともに私たちを悩ませる顔のしわやたるみ。ふと街中でガラスに映る自分の顔を見て「老けたな…」と思う瞬間は誰にもあることです。しかし諦めてはいけません。私たちの肌は正しい知識とお手入れ次第で、老化現象であるしわやたるみの進行を遅らせたり、減少させたりすることは十分可能なのです。
美を保つことは心と体を健やかに保つひとつのバロメーターでもあります。「若いね」「きれいだね」といわれて落ち込む人はどこにもいません。むしろそんな言葉ひとつひとつが私たちの活力となり、ポジティブサイクルへの原動力。魔法の言葉となるのです。
そんなポジティブサイクルを引き寄せるための予備知識、しわとたるみの原因について知っておきましょう。
コラーゲンの減少・ヒアルロン酸の減少
肌のハリや弾力は皮膚の奥にあるコラーゲンやヒアルロン酸によって保たれています。皮膚はその70%がコラーゲンで出来ており、女性らしさを司るエストロゲンというホルモンの量と密接に関わっています。
残念ながらコラーゲンは20代から次第に減少し、30代で10代の約半分、60代では20代の半分以下にまで減少してしまうと報告されています。
肌の保湿に必要不可欠なヒアルロン酸も20代から減少し始め、40代で減少スピードが加速します。
コラーゲン同様こちらも60代では20代の半分以下にまで減少してしまうため、肌トラブルの原因となるのです。
紫外線
日焼けが肌に大敵であることは良く知られています。
特に紫外線に含まれるA波(UVA)は、直接真皮まで届くことでコラーゲンやエラスチンといった美肌組織を傷つけてしまい、皮膚のしわやたるみの原因となってしまうのです。
肌の老化原因の約80%がこのUVAに起因しているともいわれ、十分な注意が必要です。またUVAは曇り空やガラス窓でも差し込んでしまう性質があり、私たちは知らず知らずに紫外線によって老化を余儀なくされているのです。B波(UVB)も体内の活性酸素を増やしてしまう作用があり、これも老化の原因とされています。
乾燥
肌が乾燥してしまうと肌バリア機能が著しく低下。様々な刺激を受けトラブルの原因となってしまいます。
また皮膚の内側の保湿力低下はヒアルロン酸減少にもなり、しわやたるみの原因となってしまいます。
紫外線や冷たい北風、夏場のエアコンや肌に合わない化粧品も乾燥の原因となりますので注意が必要です。
姿勢・表情
人間の体は皮膚と筋肉、骨ですべてが繋がっています。
顔の皮膚は後頭部から背中にかけての筋肉で引っ張られており、例えば猫背によって引き起こされるあごの出っ張りが、ご下の皮膚を無理に伸ばしてしまうことでたるみが悪化するとされています。
横向きで寝る姿勢もほうれい線や眉間のしわの原因のひとつ。体重の約10%が頭部に集中するので長時間横向きで寝ることで徐々に左右差も出てきてしまいます。また無表情は顔の筋肉を硬直させ、表情筋が衰えたるみへと進行してしまいます。
糖質
糖質の取り過ぎが老化現象に大きく関わっているということが最近分かってきました。糖質によって急激な血糖値上昇が起こると、余分な糖質がたんぱく質と結合し糖化を引き起こします。これが体内に蓄積されるとコラーゲンやエラスチンの弾力が低下。しわやたるみの原因となってしまうのです。また肌のターンオーバーの周期が長くなり、肌がくすんできます。
糖化は同時に健康面にも大変悪い影響を与えます。
動脈硬化、骨粗鬆症、糖尿病、脱毛、アルツハイマー病など、恐ろしい病気へのリスクを高めることにもなるので、普段から甘いものや炭水化物の取り過ぎには注意しましょう。
過度の体重増減
過度のダイエットにより大幅な体重増減を繰り返している場合も、しわやたるみの原因となります。体重が増えると当然皮下脂肪も増え、筋肉や皮膚がその重みで下がってきます。逆に痩せてしまうと皮下脂肪が減り、余ってしまった表面の皮膚がたるみとして残ってしまいます。
お酒・たばこ
たばこを吸うと末梢血管が収縮し、血の巡りが悪くなります。またビタミンCを多量に破壊することでコラーゲンも減少。
老化の原因ともいわれる活性酸素が増え、どんどん肌が衰えてきます。“百害あって一利なし”といわれるほどたばこは有害なものですので、美容の面のみならず、健康維持のためにも吸わないに越したことはありません。
お酒は百薬の長と呼ばれ、適量・少量の飲酒に関しては健康管理に効果ありとされています。
しかし、アルコールを多く摂取するとコルチゾールという副腎皮質ホルモンが分泌され、肌のハリに欠かせないコラーゲンやエラスチンの代謝を鈍らせてしまいます。また、血中アルコール濃度が高くなると血管が拡張し、大量の血液が流れます。そのことによりリンパの排出が追いつかず、体内に老廃物や水分がたまりむくみを引き起こします。
この新陳代謝の悪い状態が繰り返されるとやがてはむくみが皮下脂肪となり、たるみにつながるのです。
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